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世界中で産業革命が起き、政治システムも近代化された時代。ヴァンパイア達にとっても住みにくい時代になりました。特に戸籍制度が厳格化されると、好き勝手な場所に住む事が困難に・・・。そんな中、輸血技術が誕生。ヨーロッパ各国の政府はこれを餌に使いヴァンパイア達を勧誘します。「食料(血)と戸籍はこちらで用意しよう。その代わり、国家のために働いてくれ」と・・・。ヴァンパイア達は飛びつきました。ここに政府とヴァンパイア達の協定が成立します。一方大正時代の日本も、欧州列強に負けないよう富国強兵を目指しています。ところが、ヴァンパイアを持たざる日本にとって、欧州の兵器(ヴァンパイア)は脅威であり、その兵器の差が外交や戦争で大きく差をつける一因になります。そこで日本政府が打ち出した政策こそ「金剛鉄兵計画」、ヴァンパイアを生み出す計画だったのです。
ヴァンパイア達には階級があります。すなわちSクラス Aクラス Bクラス Cクラス Dクラス、そしてランク外です。オリジナルに近ければ近いほど強く、特殊技能も持っています。また自分よりランクが上のヴァンパイアには本能的に従ってしまいます。長く生きれば、力は強くなります。が、クラスは決して上がりません。クラスは絶対不可侵の階級なのです。
古いヴァンパイア達は誇り高く、また柔軟性がありません。ゆえに、政府のために働くヴァンパイア達を「恥知らず」と嫌います。この時代では、すでに仲間同士の殺し合いにまで発展しています。それは古いヴァンパイアと新しいヴァンパイアの戦いでもあります。
ヴァンパイア達の世界を変えてしまった2つ、すなわち戸籍制度の制定と輸血技術の発明です。これによってヴァンパイア達の生活は一転してしまったので、古いお爺ちゃんヴァンパイア達は、「忌わしき発明」と呼んでいます。
ヴァンパイアが、自分より強い・・・あるいはランクが上のヴァンパイアに感じる感情です。これは本能的なもので、どうしようもありません。
ヴァンパイア達は、人間とヴァンパイアを識別することができません。自分より強ければ「敬意」の感情で識別できますが、弱い場合は不可能です。
聖痕とも言いますが、早い話、自分が感染した時に噛まれた痕です。独特の文様が浮かび上がることから聖痕と呼ばれ、ヴァンパイア達の誇りでもあります。
一般的には下記の通りです。
1.日常生活に支障をきたすほど繊細な嗅覚
2.血を飲まないと生きられない
3.紫外線に弱い
心臓に杭や、十字架は迷信。それどころか、信心深いヴァンパイアなどは、人を殺すたびに教会へ出向き懺悔をして魂の救済を乞っています。鏡にもうつります。ニンニクというか刺激臭のあるものは全て駄目。「チャイナタウンにヴァンパイアはいない」は、この世界の常識なのです。
古くは飛鳥時代の頃から2〜3匹のヴァンパイアが日本に入り込んでいましたが、閉鎖された社会である日本では、彼らは活躍する前に発見・退治され、神社に祀られてしまいました。現存する神社のいくつかは彼らを祀ったもので、そのいくつかは妖怪伝説や鬼退治の伝説などになり現在も語り継がれています。
タケウチの口癖。ヴァンパイアの弱点を補うべく、日夜研究を続ける知的なヴァンパイアである彼は、奇想天外な発想と日本古来の食材や生活からヒントを得て、ヨーロッパのヴァンパイアが思いもしなかった発明をし続けています。そしてその発明は、ヨーロッパのヴァンパイアに脅威を与えています。余談ですが、紫外線に弱い彼らを少しでも日光の下で活動させようと作ったクリームこそが、後に日焼け止めクリームとしてデパートで売られるようになったのです。
無敵の兵隊集団を作る計画。「戦争は過激な外交、外交は冷静な戦争」と言うように、強力な兵器は国家存亡の要だと考える軍部によって推し進められる計画です。
子供のヴァンパイアなどは、生きてゆくために人間の養子として入り込むことがあります。これを寄生といい、その先をホストと呼びます。こういったヴァンパイアは大抵子供を失った大人に寄生しますが、人の心を操る能力に長けているため大変危険です。